2021.11月 在宅日誌 -No.22-
レインボー薬局
Iさん 60歳代後半女性 独居 要介護1 (既往歴:パーキンソン病・甲状腺機能低下症)
令和2年春、Iさんの弟さんの在宅を担当していましたが、その時、Iさんのうつむき加減ですくみ足がとても気になっていました。弟さんがお亡くなりになり、その後令和2年7月~往診・在宅での対応となりました。
デイケア職員のちょっとした言動に悲しんだり、週に一度見守りに来て下さる義姉さんとのやりとりにも少し心を痛めたり…そのことで震えが止まらなくなり、そんな時、セルシン錠を服用されています。
パーキンソン病の症状は落ち着いており、薬も変更はないままですが、外出すると近所の子供たちに笑われているように思ってしまい、外出もしたくない、できない状況です。
パーキンソンを発症する前は、広告代理店でお勤めされており、億というお金が動くようなお仕事もされるようなキャリアウーマンだったそうで、それが今では思うように歩くこともままならなくなり、その悔しさと、今でも亡くなられた弟さんを想い、訪問されるたびに涙を流されます。
「バリバリ働いてたのが、ある日突然病気になって働けなくなる悔しさや情けない気持ち。今はわからないと思うけど、いつそうなってもおかしくないって思っておかないとね」 Iさんの言葉、本当に重いものでした。
これからも今ある健康をありがたく思い、精進していこうと思います。