2021.9月 在宅日誌 -No.20-
もも薬局
Aさん70代男性。独居。
(既往歴:うっ血性心不全、重症肺気腫、原発性副腎不全、、、など)
10年以上前から、もも薬局に通ってくださっている患者様です。
今年に入ってから、急に体調を崩され、入院されました。
ご本人の強い希望もあって、ご自宅に帰られましたが、今までのように生活できないため、
往診・訪問看護・ヘルパーさん・薬局・でご自宅での生活を支援することになりました。
スピリーバの吸入方法を何度も、スマートフォンの画像を見ながら練習したり、
体重によって頓服の利尿剤をスキップしたり
(訪問時 診療所と電話で連絡を取りながら、体重測定をして、その場で服用、ということも)
多職種で訪問しているので、薬剤師が訪問したときに、ほかの職種の方と会う事もあるので、お互いの情報交換をしたり。
実務実習生さんが往診同行させてもらったので、先生・看護師さんがどんなふうに対応しているのか、勉強させてもらったり。
本当に色々なことを教えてくださった患者様です。
10年前は、あんなに元気だった患者様ですが、人は誰しも老いていくのだと身をもって教えてくださった患者様です。
一人で暮らせなくなったときに、地域医療がどれだけ患者さまの希望によりそっていけるのか、患者さまの人生に長くお付き合いさせていただく薬局薬剤師として、もっと色々なことを勉強していかなければならないな、と深く考えさせられました。
今、現在は、再入院中なので、多職種みんなで退院されるのを願って、待っています。